3級合格は全社員必須!を掲げているメーカーもあるとか。
このページを見ている人は、強制された人も多いのでないでしょうか。
私も受験することになった当時は、QC?手法?実践?なんかよくわかりませんでした。
ので、調べたことをまとめました。
さっそく 行きましょう!
目次
そもそもQCって何よ?
Quality Control略してQCです。日本語だと品質管理です。
ねらいの品質を設定し、それを実現していくために行う組織としての体系的活動です(QC検定4級のテキストから引用)。
どんな試験?
試験範囲は大きく分けて
「品質管理の実践」 と 「品質管理の手法」の2つに分かれています。
簡単に言うと、
「品質管理の実践」 → 暗記問題(法律とかルールを覚えれる感じですかね。)
です。
制限時間内に「手法(計算問題)」と「実践(暗記問題)」を解けばOKです。
例えば3級なら、90分以内に手法と実践の両方を解けばよいです。
問題冊子は「手法」と「実践」あわせて1冊です。
合格基準は?
例えば、3級なら
・「手法」50%以上、「実践」50%以上
かつ
・総合得点概ね70%以上
になります。
「手法」も「実践」も両方勉強しなくてはならないですね。
これも公式ウェブサイトで詳しく見られます。
合格率は?
3級の場合
第1回(2005年) :合格率約90%
第2~15回 (2006~2013):合格率約70%
第16~25回(2013~2018):合格率約50%
えーっと、だんだん下がってますね。
難易度が上がっているのでしょうか?はたまた、受験者の質が落ちているのか(強制受験が増えている?)?
おそらく、両方だと思います(予想)。
試験日程は?
年2回(3月、9月)です。
出題範囲とレベルは?
第20回(2015年9月)から出題範囲とレベルが改定されています。
が、特に恐れることはありません(ほんのちょこっと範囲が増えただけ)。
例えば、3級なら
「品質管理の手法」の出題範囲(ver.20150130.1)
・データの種類
・データの変換
・母集団とサンプル
・サンプリングと誤差
・基本統計量とグラフ
■ QC 七つ道具
・パレート図
・特性要因図
・チェックシート
・ヒストグラム
・散布図
・グラフ(管理図別項目として記載)
・層 別
■ 新 QC 七つ道具【定義と基本的な考え方】
・親和図法
・連関図法
・系統図法
・マトリックス図法
・アローダイアグラム法
・PDPC 法
・マトリックス・データ解析法
■ 統計的方法の基礎【定義と基本的な考え方】
・正規分布(確率計算を含む)
・二項分布(確率計算を含む)
■ 管理図
・管理図の考え方,使い方
・エックスバーアール 管理図
・p 管理図,np 管理図【定義と基本的な考え方】
■ 工程能力指数
・工程能力指数の計算と評価方法
■ 相関分析
・相関係数
「品質管理の実践」の出題範囲(ver.20150130.1)
・マーケットイン,プロダクトアウト,顧客の特定,Win-Win
・品質優先,品質第一
・後工程はお客様
・プロセス重視(品質は工程で作るの広義の意味)
・特性と要因,因果関係
・応急対策,再発防止,未然防止,予測予防【定義と基本的な考え方】
・源流管理
・目的志向
・QCD+PSME
・重点指向《選択,集中,局部最適》
・事実に基づく活動,三現主義
・見える化《管理のためのグラフや図解による可視化》,潜在トラブルの顕在化【定義と基本的な考え方】
・ばらつきに注目する考え方
・全部門,全員参加
・人間性尊重,従業員満足(ES)
■ 品質の概念【定義と基本的な考え方】
・品質の定義
・要求品質と品質要素
・ねらいの品質とできばえの品質
・品質特性,代用特性
・当たり前品質と魅力的品質
・サービスの品質,仕事の品質
・社会的品質【定義と基本的な考え方】
・顧客満足(CS),顧客価値【言葉として】
■ 管理の方法
・維持と管理【定義と基本的な考え方】
・PDCA,SDCA,PDCAS
・継続的改善【定義と基本的な考え方】
・問題と課題【定義と基本的な考え方】
・問題解決型 QC ストーリー
・課題達成型 QC ストーリー【定義と基本的な考え方】
■ 品質保証:新製品開発【定義と基本的な考え方】
・結果の保証とプロセスによる保証
・保証と補償【言葉として】
・品質保証体系図【言葉として】
・品質機能展開【言葉として】
・DR とトラブル予測,FMEA,FTA【言葉として】
・品質保証のプロセス,保証の網(QA ネットワーク)【言葉として】
・製品ライフサイクル全体での品質保証【言葉として】
・製品安全,環境配慮,製造物責任【言葉として】
・市場トラブル対応,苦情とその処理
■ 品質保証:プロセス保証【定義と基本的な考え方】
・作業標準書
・プロセス(工程)の考え方
・QC 工程図,フローチャート【言葉として】
・工程異常の考え方とその発見・処置【言葉として】
・工程能力調査,工程解析【言葉として】
・検査の目的・意義・考え方(適合,不適合)
・検査の種類と方法
・計測の基本【言葉として】
・計測の管理【言葉として】
・測定誤差の評価【言葉として】
・官能検査,感性品質【言葉として】
■ 品質経営の要素:方針管理【定義と基本的な考え方】
・方針(目標と方策)
・方針の展開とすり合せ【言葉として】
・方針管理のしくみとその運用【言葉として】
・方針の達成度評価と反省【言葉として】
■ 品質経営の要素:日常管理【定義と基本的な考え方】
・業務分掌,責任と権限
・管理項目(管理点と点検点),管理項目一覧表
・異常とその処置
・変化点とその管理【言葉として】
■ 品質経営の要素:標準化【言葉として】
・標準化の目的・意義・考え方
・社内標準化とその進め方
・工業標準化,国際標準化
■ 品質経営の要素:小集団活動【定義と基本的な考え方】
・小集団改善活動(QC サークル活動など)とその進め方
■ 品質経営の要素:人材育成【言葉として】
・品質教育とその体系
■ 品質経営の要素:品質マネジメントシステム【言葉として】
・品質マネジメントの原則
・ISO9001
その他の級の試験内容は公式ウェブサイト見てください(PDF)。
各級の試験内容とその内容
勉強方法は?
まずは4級のテキストをざっと読んでおくことをお勧めします!
公式サイトから4級のテキストはダウンロード可能
そのあとは、過去問題を解きまくりましょう!
「品質管理の手法」の出題傾向を分析
手法の出題分野は(「過去問題で学ぶQC検定3級」の分類による)
●QC七つ道具
●新QC七つ道具(定義と基本的な考え方)
●統計的方法の基礎(定義と基本的な考え方)
●管理図
●工程能力指数
●相関分析
です。が、
知りたいのは、どれが出題されるの?ってとこですよね!
出題率の調査には、こちらの過去問題集を使用しました。
で、結局何が一番出題されているの?
QC検定第7回~25回の過去問を調査しました。
その結果、
出題数が多いのは「QC七つ道具」と「管理図」です!
ただ、「管理図」はQC7つ道具の中の一つです。なので、「QC七つ道具」をマスターすればQC検定3級の合格がグッと近づきます!
「QC七つ道具」と「管理図」で「手法」分野の出題数の50~70%を占めます(クラーケン調べ 第7回~25回を調べました)。
特に「管理図」はほぼ毎回出題されています(1問でなく2問の時もあり!)。
ということで、まずは「QC七つ道具」から手を付けましょう(7つあります)。「QC七つ道具」の中でも特に「管理図」から始めましょう!
残念ながら「QC七つ道具」以外の分野も満遍なく出題されています。
ので、全範囲勉強が必要です。
ただ!勉強時間は限られているので、出題率が高い所から攻めるのが良いと思います。
QC7つ道具って?
まずは、QC7つ道具の中身を見ていきたいと思います。
QC7つ道具はこれでした。
2.特性要因図
3.ヒストグラム
4.グラフ
5.チェックシート
6.散布図
7.管理図
が、今現在は「層別」も加わり、「QC7つ道具」は7つでなく8つになってます。
2.特性要因図
3.ヒストグラム
4.グラフ
5.チェックシート
6.散布図
7.管理図
8.層別
「グラフ」と「管理図」を一緒にして、「QC7つ道具」という場合もあります。
2.特性要因図
3.ヒストグラム
4.グラフ/管理図
5.チェックシート
6.散布図
7.層別
QC7つ道具の何が出題される?
知りたいのはやはり、出題率。
出る順に制覇していきたいですよね!
で、「管理図」が最も出題率が高いことは先ほど書きました。
当然、「管理図」以外の出題率も調べましたよ。
その結果
「管理図」の次に出題率が高いのは
「散布図」
次が
「ヒストグラム」
そして次が同率で
「パレート図」と「特性要因図」です。
まとめ
QC検定3級の「手法」の出題率高いところをまとめました。
試験まで時間がないときは、出題率の高い所から勉強を始めてはどうでしょうか。
もちろん、基本統計量(平均値とか標準偏差とか分散とかを計算するやつね)も勉強必須ですよ!
最優先 :「管理図」と「散布図」
優先 :「ヒストグラム」、「パレート図」と「特性要因図」
製造業の工場勤務です。
この度QC検定3級を受けることになり、当サイトを参考にさせていただきました。
一点、管理図のページで「郡」という文字を多用していて気になったのですが、
意味合いからすると「群」の間違いではないのでしょうか?
文字に違和感がありましたが、何せ全く知識の無い状態で飛び込んだ今回の受験ですので、
どちらが正しいのかわからない状態でコメントさせていただいています。
勉強にも大変役立つサイトと思いますので、これからも参考にさせていただけると幸いです。
コメントありがとうございます。
クラーケンです。
ご指摘の通り、「郡」ではなく「群」が正解です(恥ずかしい)。
なるべく早めに訂正します。
と同時に、当サイトには「問い合わせページ」がないことにも気づきました。
こちらも早めに対応しようと思います。
本当にありがとうございました。